有名なのにタイトルが知られていないサッカー曲まとめ

2017年9月6日

有名なのにタイトルが知られていないサッカー曲まとめ

古くからスポーツと音楽はとても相性が良く、その起源は定かではありませんが試合が始まる前や試合の合間に音楽が流れる光景はごく自然なものです。サッカーに限らず、スポーツのビッグイベント、特に国際マッチの前には必ず対戦する両国の国歌がスタジアムに流れます。
サッカーの試合を中継放映するテレビ番組では、「さぁこれからサッカーの試合が始まりますよ!」というイメージの曲が流れるので、サッカーファンはこの曲を耳にするとテレビの前で試合前からボルテージも上がります。

さらに、応援歌もサポーターには欠かせない曲です。曲名は知らないものの、メロディは覚えているという曲を含めると、サッカーファンは日頃から多くの曲を耳にしています。ここでは、サッカー観戦ムードを盛り上げてくれる曲のいくつかを紹介していきましょう。

知らず知らずに覚えているテレビのサッカー関連曲

サッカーマッチを中継するテレビ番組はいくつもありますが、そのひとつにテレビ朝日系の「やべっちF.C.」があります。この番組で流れる曲は、A Question of Honorという題名で、最初は静かなムードの中、ソプラノの美声が荘厳な雰囲気を醸し出します。曲は次第にビートが利いたリズムになり、徐々に興奮度を盛り上げていきます。
フジテレビ系列のスポーツ番組「すぽると!」のGet a chance、GOTCHAも耳慣れた曲です。また、マンデーフットボールの曲、The Ace, The Onlyはサッカーサポーターならずとも曲を聴けば知っている人も多いはず。

日本でおなじみのサッカー応援歌は実はイタリアの有名曲

応援歌も立派なサッカー関連曲です。日本代表の国際マッチで耳にするのがVAMOS NIPPON で、 日本代表の応援歌としてとても有名です。曲の中の随所に聞かれる、「Nippon! Nippon! Nippon !」の連呼は、サポーターも勇気づけられる頼もしいエールとして好評です。
日本でサッカーの応援歌として頻繁に歌われている曲が、何とイタリアの有名な曲だという雑学もご紹介しましょう。題名は、Aida Verdiが作曲した Triumphal March(アイーダの「凱旋行進曲」)で、 ちなみにその由来は、サッカー親善大使の中田英寿氏が活躍したイタリアセリエAチーム「パルマFC」の応援歌だとのことです。曲調はまさに荘厳な中にも興奮度を増すクラシックミュージックとしてこの曲は有名です。

世界の有名サッカー曲を一挙ご紹介

日本のJリーグは、世界のサッカー界ではまだ新参者の部類に入るかも知れません。なぜなら、世界にはJリーグよりもはるかに古い伝統と歴史を誇るサッカーリーグがいくつもあるからです。これらの世界の代表的なサッカーリーグの曲をいくつかご紹介しましょう。
まずはサッカー発祥の地、イギリスのイングランド。プレミアリーグの曲はFatboy SlimによるRockafeller Skankです。ミディアムテンポのアフタービートに乗って男性が歌うラップ調で、ノリがとってもいい曲として知られています。思わず浮かれて手拍子を打ちたくなるような曲なので、スタジアムでは手拍子の嵐となります。
続いてイタリアのセリエA。セリエAの曲は、Nick Woodが作曲した「Passion 」(情熱)で、ロック調の軽快でビートが利いた曲です。エレキギターの金属的な音が試合の興奮を増幅させてくれます。
数多くの日本人選手が活躍しているドイツ、ブンデスリーガの曲は、Steve Stevensの「Hellcats Take The Highway」。
そしてスペインのサッカーリーグ、リーガエスパニューラの曲も同じくSteve Stevens が作曲した「Flamenco a go go」で、曲調を言葉で表現するなら「ロックンロールフラメンコ」。さすがスペインです。ちなみに、Steve Stevensはアメリカのロック・ギタリストで、マイケル・ジャクソンなどとも共演した大物です。
そのほかブラジルにはブラジル代表の応援歌で、サンバのリズムを取り入れた「Samba de janeiro」があります。

まだまだあるサッカー関連曲(番外編)

「マンデーセレクション」というサッカーを扱うテレビ番組があります。そこでスーパーゴール集を紹介する時に流れる曲は、Paul Oakenfold によるBeautiful Goalで、ロック調のリズムと、曲の随所に入ってくるサッカースタジアムのサポーターの声と拍手が印象的です。
古くから教会歌として演奏される曲をアンセム(anthem)と呼び、聖歌と表現されることもありますが、サッカーでは応援歌もしくは開催曲としてしばしば使われます。
FIFA Anthemは、FIFA主催のワールドカップその他の国際試合では必ず流れる公式のアンセムで、耳にしていると、厳かな雰囲気の中に静かな興奮が高まります。この曲はドイツの音楽家フランツ・ランベルトが作曲したもので、現代風のクラシック調マーチ、クラシックとロックのフュージョンマーチとも言えます。ちなみにヴァンゲリス(Vangelis)が作ったAnthem FIFA World Cup 2002 の曲は2002日韓ワールドカップの時のアンセムで、聴いていると自分がピッチを走っているような気分にさせてくれるアップテンポの軽快な曲です。UEFA Champions Leagueのアンセムは英語、ドイツ語、フランス語で歌われています。

こうして見ると、サッカーには実に多くの曲があって、そうした音楽も一体となってサッカー文化を創り出していることが分かります。サッカーファンは目で見て楽しむだけでなく、知らず知らずのうちに耳でもサッカーを楽しんでいるのです。