サッカー発祥の地、イングランドのプレミアリーグの凄さ
サッカー発祥の地、イングランドのプレミアリーグの凄さ
今回は、世界最高峰のサッカーリーグである、イングランドプレミアリーグについてご紹介します!
サッカー発祥の地であるイングランドのトップリーグのことを、プレミアリーグと言います。日本ではJ1、ドイツではブンデスリーガ、イタリアではセリエA、スペインではリーガエスパニョールに該当するリーグですね。
プレミアリーグの試合は世界中でテレビ視聴されていて、世界を見渡しても超メジャーなリーグの一つです。
それだけに独自のルールや、その周辺にはプレミアリーグならではの事情も垣間見ることができます。
サッカーの最高峰と言われるプレミアリーグの概要、そこにある独自のルール、そして今のリーグを取り巻く状況を大いに語ってみたいと思います。
■10億人が視聴する欧州でも超人気のサッカーリーグ
プレミアリーグの戦力的な特徴として、上位チームと下位チームのレベル差が小さいことが挙げられます。
そのため、最終的な優勝はともかくとしてしばしば下位チームが上位チームに勝つことがあります。
これはサポーターにとって重要なことで、ひいきチームを応援するモチベーションに関わります。
ビジネスとしてのプレミアリーグを見ると、2000年以降は欧州にある主要リーグの中でも他を引き離す圧倒的な売上高を誇ります。
例えば2009-2010シーズンの売上高は24億7900万ユーロでした。
世界中で約10億人以上がプレミアリーグの視聴者となっているので、この人気とボリュームがプレミアリーグの収益を支えています。
■プレミアリーグ誕生の経緯と組織形態
プレミアリーグ誕生の経緯を見ますと、1992年2月に当時のフットボールリーグ1部リーグに所属していたすべてのクラブが離脱して、FAプレミアリーグを設立したことにさかのぼります。
その結果、FAプレミアリーグはテレビ放映権やスポンサー契約を独立で結べるようになりました。
その後、従来からあるフットボールリーグと下位の各3チームの昇格と降格を実施することで合意し、1992-93シーズンのFAプレミアリーグが初開幕となったのです。
なお、組織としてのプレミアリーグは所属する20クラブが所有する株式会社として運営されていて、クラブは株主としての権限を有しています。
■外国人選手の扱いに独自のルール
プレミアリーグには、基本的には外国籍選手の登録制限はありません。
そのため、EUおよびEFTA加盟国の国籍を持つ選手は労働許可証取得の必要がなく簡単に外国人登録ができます。
ただし、それ以外の国籍の選手がクラブに所属するためには、労働許可証を取得する必要があります。
この許可証取得には二つの条件があります。
ひとつはその選手が、過去2年間で代表Aマッチの75%以上に出場していること。
もうひとつは、過去2年間のFIFAランキングの平均順位が70位以上の国の代表選手であることです。
簡単に述べましたが、これは意外に高いハードルだと思います。
一般的にイギリスと呼ばれる地域はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドとアイルランドのことで、これらの国籍を持つ選手は国内選手扱いとなる規定もあります。
日本人選手は今までに何人かがプレミアリーグのクラブに所属していますが、ベンチ入りは7名までと制限されています。
プレミアリーグの構成と優勝クラブチーム事情
プレミアリーグに所属するのは、20クラブと規定されています。
1992-93年のプレミアリーグ元年から2011-12シーズンまでの20シーズンを見ますと、優勝経験があるクラブは、意外にも20クラブ中で5クラブだけです。
その中でマンチェスター・ユナイテッドは最多のリーグ優勝回数を誇り、唯一3連覇を成し遂げたクラブでもあります。
やはり日本にも名前が轟いているチームだけに、輝かしい実績です。
優勝経験のある上位5クラブのリーグ優勝実績を見ますと、2015年現在でマンチェスター・ユナイテッドFC が20回、次いでリバプールFCが18回、アーセナルFCが13回、エバートンFCが9回、アストン・ヴィラFCが7回です。
この実績もあってマンチェスター・ユナイテッドFCは名門中の名門と見なされ、外国人選手でマンチェスター・ユナイテッドFCに所属しているのは、それだけでも高く評価されているという世界的なステイタスになるわけです。
■有望な投資先!プレミアリーグのクラブと外国人投資家
プレミアリーグは収益率が高いので、外国人投資家にとって有望な投資先に映るのは当然のことでしょう。
そのため、プレミアリーグのクラブが次から次へと外国人投資家に買収されている事実があります。
この傾向は2003年頃から始まっていて、直近の事情を見ますとリヴァプールFCとマンチェスター・ユナイテッドが、アメリカの投資家に買収されています。
チェルシーはロシアの投資家がすでに買収していますし、マンチェスター・シティはアラブ首長国連邦(UAE)の投資家に買収されています。
中堅クラブのアストン・ヴィラFCはアメリカの、ポーツマスFCはフランスの、バーミンガムFCは香港の外国人オーナーがそれぞれ買収をして所有しています。
プレミアリーグのクラブチームとは世界中の投資家にとっての有望な投資対象であり、この傾向は油断しているとそのうちに収益率が高い日本のJ1クラブチームに波及する時代が来るかも知れません。
そういった意味でも、プレミアリーグは世界の最先端を走るプロサッカーリーグなのです。
圧倒的な人気と高い収益率、投資マネーの流入により、世界中からスター選手が集まるプレミアリーグ。
最近では日本人選手もプレミアリーグでのプレーに挑戦するようになり、ますます人気が沸騰してきています。
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