あの試合、あの映画のシーンを思い出してしまうサッカーのテーマソング集

2017年9月6日

あの試合、あの映画のシーンを思い出してしまうサッカーのテーマソング集

サッカーの試合やサッカー選手、あるいはサッカーに関連する事柄をモチーフとした映画やアニメは世界中に数多くあります。

サッカーというスポーツの人気ゆえに、時にはそのテーマソングがヒット曲になることもあります。また、4年に1度開催されるFIFAワールドカップでは開催地にちなんだ公式のテーマソングが用意されます。

サッカーの映画やアニメは、サッカーだけに終始するストーリーではなく、そこではさまざまな人生の悲喜こもごもが展開され、愛や勇気、ロマンなどが描かれています。

そのような映画で重要な役割を持つのがテーマソングです。そのテーマソングを耳にすると、そのメロディや歌詞が流れているシーンが頭に浮かぶような定番ナンバーも少なくありません。

多くの人から親しまれているサッカー関連の映画やアニメ、そしてそれぞれのテーマソングについて論じてみましょう。

サッカーをモチーフにした映画やアニメのテーマソング

サッカーの試合や選手だけを取り上げた映画としてドキュメンタリーや記録映画がありますが、これらの作品にはあまりテーマソングと呼べるようなものがないので、ここでは割愛してサッカーというスポーツをモチーフにした映画やアニメに限って印象的なテーマソングの世界をのぞいてみましょう。

日本映画で最初に取り上げたいのは、1967年1月に公開された、加山雄三主演の若大将シリーズ9作目の「レッツゴー!若大将」です。

映画では全日本大学サッカー選手権決勝戦で、架空の「京南大学VS西北大学」によるサッカー対戦シーンが描かれ、映画の随所にテーマソングが挿入されています。

ここで使用されたテーマソングの曲名は「まだ見ぬ恋人」、「夜空を仰いで」、「旅人よ」、「アイ・フィール・ソー・ファイン」、「フォー・オクロック」などで、これらの曲はそれぞれがヒット曲として歴史に名前を残しています。

サッカーアニメにも目を向けてみましょう。

大島司原作「シュート!」のアニメ映画作品で、アニメ化された映画作品にはテーマソングとしてSMAPの「泣きたい気持ち」が使われています。

女子サッカーをモチーフにした、2010年9月公開の『アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー』は、文部科学省の平成22年度7月映像作品・特別選定作品にもなった名作で、テーマソングはGOMA♀の「A.I.O.」です。

海外に目を移すと、何と言っても有名なのはイギリスのスーパースター、デイヴィッド・ベッカム、つまりベッカム選手を取り上げた2002年公開の「ベッカムに恋して」でしょう。

タイトルから想像できるように映画にベッカム選手は出演しておらず、映画の原題も 「Bend It Like Beckham」(デビッド・ベッカムのようにボールを曲げたい=ベッカムのキックのように人生を変えたいという意味)です。イギリスの女子フットボールを題材にした作品で、FIFA/会長賞(2002年)を受賞しています。

この映画の冒頭に流れるテーマソングはCurtis Mayfieldの「Move On Up」で、ロックジャズの軽快なテンポとビートにノリのいい歌で、聴いていると身体が自然と動いてしまうような映画音楽です。次いで流れるテーマソングのBasement Jaxxの「Do Your Thing」はまさにロック調で、興奮度をアップさせるのに一役買っています。

他にもサッカーをモチーフとした映画はまだまだたくさんあります。

1999年公開の「ザ・カップ」(The Cup)でテーマソング「ザ・カップ 夢のアンテナ」を含む音楽を担当したのは、ダグラス・ミルズです。

また、「GOAL!」は2005年に公開されたダニー・キャノン監督のサッカー映画で、こちらには映画中に本物のベッカム選手がゲスト出演しています。なおテーマソングの担当は数多くの映画で音楽を担当しているグレーム・レヴェルです。

サッカーの試合を観ながら聴いている曲トップ3

2014年にイギリスのテレビ局、BBCがサッカーの放映に関する興味深いアンケートを実施しています。それは、サッカーの中継試合を観る際に聞くサッカーソングは何か、と言うもので、ここではその結果を紹介します。

1位:「You’ll Never Walk Alone」
リバプールFCのサポーターがスタジアムで合唱する応援歌(Chant)です。

2位:「We Are The Champions」
特に主要なカップ戦の決勝戦やセレモニーでしばしば流されるテーマソング。

3位:「Liquidator」
日本では余り知られていませんが、プレミアリーグのスタジアムではお馴染みのテーマソングです。

FIFAワールドカップの公式テーマソングは時代を映す鏡

サッカーの公式なテーマソングとしてはFIFAワールドカップのアンセム(公式ソング=テーマソング)があります。最近のものを列挙すると、以下のようになります。

2002年日韓大会の公式テーマソング:Vangelis「Anthem」
2006年ドイツ大会の公式テーマソング:IL Divo「The Time Of Our Lives」
2010年南アフリカ大会の公式テーマソング:Shakira「Waka Waka (This Time for Africa)」

2014年のブラジル大会の公式テーマソングは、PitBullの「We Are One (Ole Ola)」です。
海外のネットユーザーの間では、公式アルバムに収録されているShakiraの「LA LA LA」の方が良いという意見もあるようです。

2018年ロシア大会の公式テーマソングも、これから製作されて発表されることになります。ワールドカップのテーマソングは時代を映す鏡として記憶に残っていくので、また1曲歴史に残る曲が加わることでしょう。